NOVEL オリジナルの創作小説です。 R18を含む内容もありますので、閲覧は読者様の自己責任にてお願い致します。 (2012.10.08〜) どうしてこんなに惹かれてしまったのだろう。手を伸ばしてはいけない相手だと知っていたのに。 どうして手をとってしまったのだろう。誰からも許されない恋だと分かっていたのに。 だけど、一緒に過ごした時間は、何よりも鮮やかに輝いていた。 幸せも、喜びも、切なさも、そして悲しみさえも眩しいほど鮮やかに色付いた。 その色はいまもなお心の奥に残って消えない。あの頃のまま――――。 来秋、結婚式を挙げる万葉。思い出の場所のそばに赴任してきた葵。 あの時、言えなかった言葉。果たせなかった約束。 それぞれの想いを胸に抱えたまま、十年の月日が流れていった。 (2011.12.24〜) 鏡のようにそっくりな、そして光と影のように正反対な妹・美陽に抱くのはコンプレックスと、憧れ。 誰かが入ることを許さず、全てのものを頑なに拒み続けた美雨の世界はある日を境に誰もいなくなった。 ただそこに在るというだけで過ぎていく日々の中、美雨は眩暈と浮遊感に襲われて意識を失う。 ミハル――――そう呼ばれて目を覚ますと、そこは見知らぬ場所であった。 小さな小さな美雨の世界。 それが再び大きく変わり始めようとしていた。 (2010.10.10〜) 侯爵家の娘ティナリアは幼い頃から恋い慕ってきた者と将来を誓い合う。 だがその矢先、政略結婚のために恋人と引き離され、愛してもいない男のもとへ嫁いだ。 たったひとつの約束を胸に、次第に心を凍らせていくティナリアと美しい彼女に少しずつ惹かれていく夫。 そしてティナリアを取り戻そうとする恋人。 ティナリアが再び心を取り戻した時、彼女が選んだものは……。 (2011.01.10〜) 嬉しかったり、切なかったり、揺らいだり……。 日常のどこにだってある、そんな何気ない気持ちを物語にした短編集。